【動画解説】形状別:まつげパーマのロッド固定のコツとは?
近年、需要が高まっているメニューの1つである、まつげパーマ。「新たなメニューとして導入した」というサロンも多いのではないでしょうか?しかし、中にはまつげパーマの施術にあまり自信がもてない…という声も。そこで今回は、まつげパーマの基本技術である“ロッドの固定”に注目!形状に特徴のあるロッド別に固定のコツをまとめた動画も加えて、解説していきます。まつげパーマの技術をさらに伸ばしたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
まつげパーマのロッドの種類とは?
まずは、まつげパーマのロッドの種類について見ていきましょう。
まつげパーマのロッドは、天然ゴム製とシリコン製の2種類があり、近年はシリコンロッドが主流です。大きさやカールの種類、形状などもさまざまで、お客様の求めるデザインに応じたロッドを選ぶことが基本的な考え方です。
一方で、似ている種類のロッドでもメーカーによって名称が異なっていることも少なくありません。そのため、ここでは動画で使用した形状が特徴的な3つのロッドを中心にその概要を紹介していきましょう。
ドルチェロッド
「根元からまつげを立ち上げたいけれど、毛先にはカールをかけたい」というお客様におすすめの「DOLCE(ドルチェ)」シリーズ。根元からの立ち上げと、Cカールのようなくるりとしたカールが叶うロッドです。
ドルチェロッドの特徴は、 やわらかいシリコン素材でつくられていること。目元のふくらみにも自然と沿いやすいため、ロッドの固定が苦手なアイラッシュ施術者でも使いやすいでしょう。サイズはSS~LLまでの5種類あり、セットでの購入が基本です。
メーテルロット
銀河鉄道999に登場するキャラクター、メーテルのようなまつげを叶えるメーテルカール。目元の中心はしっかりと立ち上げ、目尻のカールはゆるやかなデザインが叶います。従来のロッドでは目尻のカールがかかりすぎてしまうというお客様にもおすすめのまつげパーマです。
メーテルロットも、ドルチェロッドと同じく やわらかめのシリコン素材でつくられていることが特徴。また、目尻側にもしっかりと幅があるため、自まつげが長いお客様にも使いやすい形状です。サイズは1~5番まであります。
次世代カールロッド
根元からの立ち上げを叶える、次世代カール。長さを強調したデザインに仕上がります。なお、前述のドルチェカールやメーテルカールも大きなくくりでは次世代まつげパーマの1種です。今回の記事で紹介する動画では、レインボーロットが次世代カールロッドとして登場しています。
次世代カールロッドの特徴は、 根元からしっかりと立ち上げやすい形状をしていること。今回の動画で使用しているロッドは、シリコン製のもので、お客様の目元のサイズに合わせてカットして使えるものです。F~3Lまで全部で6種類あり、F以外は半円形の形状をしています。
まつげパーマのロッド固定で気をつけたい4つのポイント
まつげパーマのロッド固定では、次の4つのポイントを意識していきましょう。
お客様の目の形やまつげの状態をよく見る
まつげパーマを行うときは、お客様の目の形やまつげの長さなどをしっかりと見極めましょう。とくに、重ためまぶたや出目のお客様は、目元に沿いにくい形状のロッドもあるためテープでの固定が欠かせません。また、適切なサイズのロッド選定が、仕上がりを左右します。お客様が求めるデザインを叶えるためにも、まずは目元の状態をしっかりと確認しましょう。
ロッドをまぶたに沿わせる
まつげパーマで大切なのは、ロッドをまぶたに沿わせることです。しかし、施術に慣れていないアイラッシュ施術者だと、まぶたのほうをロッドに沿わせようと引っ張ってしまうことがあります。まぶたをロッドに沿わせてしまうと、せっかくまつげパーマをかけたとしても、思うようなパーマがかかりません。そのため、 ロッドをまぶたに沿わせることが肝心です。しっかりと目元にフィットしているかを確認して、次のステップに進みましょう。
どこにテンションをかけるかイメージしながらロッドを置く
まつげパーマのデザインは、テンションをかける部分によって決まります。そのためロッドは、どの部分にテンションをかけるのかイメージしながら置いていきましょう。たとえばメーテルロットならデザインのポイントとなる目尻の位置に合わせて、ずれのないようロッドを置き、固定していきます。
このように、 最終的なデザインに近づくようにイメージしながらロッドを置いていくことが大切です。
ロッドが浮かないようなテープワークを行う
まつげパーマのロッドは、メーカーによって形状や硬さが異なります。とくに、やや硬めの素材でつくられたロッドは、テープで固定していくことも必要です。お客様の目の形状に合わせながら、ロッドが浮かないよう、適切なテープワークを行っていきましょう。
【動画解説】3つの形状別ロッドを固定するコツとは?
ここからは、前述のポイントでも紹介した、ロッドを固定するテープワークのコツを動画で解説していきます。1本目の動画でドルチェロッド・メーテルロット、2本目の動画で次世代ロッド(レインボーロット)の固定のコツを紹介していきますので、それぞれのサロン・お客様に合うものを参考にしてみてくださいね。
ドルチェロッド/メーテルロットを固定するコツ
まずは、ドルチェロッドとメーテルロットを固定するコツを見ていきましょう。動画は2分49秒あり、前半でドルチェロッド、後半にメーテルロットを紹介しています。
【0:00~0:44】ドルチェロッドを固定するコツ
1.目頭にロッドを合わせ、目尻・目頭にテープを貼ります。
※ロッドが浮かない方は目尻だけをテープで固定しても構いません。
2.目尻・目頭だけではロッドが浮いてしまう場合は、固定用のマチにテープを貼って固定します。
やわらかいシリコン素材のドルチェロッドはまぶたにもフィットしやすいため、テープは目尻だけで問題ないことも少なくありません。ただし、どうしても浮いてしまうお客様には動画のように、目尻と目頭に加えて、固定用のマチにテープを貼ってもOK◎お客様の目の形状に合わせて調整しましょう。
【2:00~2:49】メーテルロットを固定するコツ
1.目頭にロッドを合わせて、目尻・目頭にテープを貼ります。
2.目頭・目尻だけではロッドが浮いてしまう場合は、追加テープで固定します。
ドルチェロッド同様、メーテルロットもやわらかめのシリコン素材です。そのため、テープは目尻だけで済むことも多いでしょう。どうしても浮いてしまう場合は、パリジェンヌラッシュリフト用ロッドと同じように、まつげの際を避けて上下にクロスするようにテープを貼っていきます。目尻のデザインが印象的なまつげパーマのため、ロッドを置く場所にも注意しましょう。
次世代カールロッドを固定するコツ
続いて、次世代カールロッドを固定するコツから見ていきましょう。動画は1分24秒あります。
1.目頭にロッドを合わせて、目尻・目頭にテープを貼ります。
2.必要に応じて、上から根元にロッドを押し付けるようにテープで固定します。
動画では、半円形の次世代カールロッドを使用しています。ポイントは、目頭の根元にロットを押し当てるようにテープで固定すること。目頭に対して垂直にテープを貼らずに、斜めに貼ることでまぶたにフィットしやすくなります。上側からテープを貼っていき、それでも浮いてしまう場合は下側にもテープを貼って固定しましょう。
まとめ
まつげパーマの仕上がりをアップさせるためには、ロッドの固定が欠かせません。形状や大きさの異なるロッドの特徴を知ることはもちろん、お客様の目の形をしっかりと見極めながら施術していくことが大切です。また、ロッドを固定するテープワークもそれぞれの種類で少しずつ異なります。まつげパーマのロッド固定に苦手意識のある方は、今回紹介した動画を参考に、技術力を高めてみてくださいね。211230Etm