【動画解説】アッパーテープでツイザーの角度はどう変わる?安全性の高い施術とは
施術の効率や仕上がりにも影響するテープワーク。とくに、ツイザーの角度にも影響を与えるのが、アッパーテープです。まつげを立たせて根元を見えやすくするアッパーテープですが、お客様によっては上手く立ち上がらないなんてことも。こうなると、ツイザーの角度を上げなければならず、お客様の目元に刺さってしまう危険性も高まります。そこでこの記事では、アッパーテープによってツイザーの角度はどう変わるのかを解説。安全に施術するためのポイントを紹介していきます。
まずは基本のおさらい!アッパーテープとは?
アッパーテープとは、お客様のまつげを立たせ、根元を見やすくするために貼るテープのこと。エクステを装着する前に、上まぶたの皮膚をテープで引き上げるようにして、まつげを立たせていきます。
このときに使用するテープの種類に決まりはありません。しかし、「アッパーテープでは伸縮性の高いプラスチックフィルム製のものが使いやすい」というアイラッシュ施術者が多いでしょう。
アッパーテープのポイントは、 まつげの生え際がしっかりと見えるように貼り方を調整していくこと。お客様の目の形に合わせて、適した場所に必要な枚数のテープを貼っていきます。
アッパーテープを貼ることで、お客様のまつげの根元までしっかり見える状態にできると、施術のしやすさが格段に変わります。そのため、「施術スピードが上がらない……」と悩んでいるアイラッシュ施術者にとってテープワークは、ぜひ見直しておきたいスキルの1つです。 安全な施術を行う上でも欠かせないテープワークのため、しっかりと自分のものにしておきましょう。
目が開きやすい下がりまつげのお客様へのアッパーテープのコツとは?
日本人に多いといわれているのが、下がりまつげです。アイラッシュ施術者の中では「下がりまつげのお客様は、アッパーテープでまつげを立たせる」というのが一般的でしょう。しかし、「まつげを立たせようとまぶたを引き上げると、連動して目も開いてしまう」というお客様に出会ったことのあるアイラッシュ施術者も多いのではないでしょうか?
実は、こうしたお客様に出会うのは珍しいことではありません。そのため、次のようなアッパーテープのコツも押さえておきましょう。
◆細かな角度調整を行う
目が開きやすい下がりまつげのお客様には、アッパーテープの細かな角度調整が必要です。まずは、目の際から3~4mm程度を残し、少しずつ引き上げていく方法を試していきます。ポイントは、まぶた全体を引き上げるのではなく、まつげだけを立たせるようなイメージをもつこと。角度が決まったら、固定用のテープを貼り、施術しやすい状態を維持しましょう。テープの貼り方によってはお客様の目が開いてしまうということもあります。そのため、貼り方が原因となっていないかを、改めて確認しておくことも大切でしょう。
◆アンダーテープの引き下げを抑える
目が開きやすいときにはアッパーテープにばかり意識が向きがちですが、アンダーテープの必要以上な引き下げが原因となっていることもあります。そのため、アッパーテープの角度調整はもちろん、アンダーテープの引き下げを抑える意識ももちながら施術を進めていきましょう。
アッパーテープの貼り方はツイザーの角度にも影響する!
アッパーテープで適切な角度までまつげを立たせることができれば、 施術の安全性が高まります。その理由は、ツイザーの角度がまぶたと平行になるため。このツイザーの角度が、施術の基本です。一方まつげが寝ている状態だと、ツイザー側を立たせ角度をつける必要があり、ツイザーの先端がお客様の目元に刺さってしまう危険性が高まります。
このように、アッパーテープが適切に貼れるかどうかは、ツイザーの角度に大きな影響を与えます。安全に施術を行うためにも、この点を十分理解しておきましょう。
【動画解説】アッパーテープで変わる!ツイザーの角度をチェック
安全に施術を行うために、アッパーテープは欠かせない工程です。ここからは、再生時間約30秒の2本の動画で、アッパーテープとツイザーの角度について見ていきましょう。 1本目はまつげが寝た状態、 2本目はまつげを立たせた状態の動画です。それぞれのツイザーの角度がどのように違うかに注目しながら、それぞれ確認していきましょう。
まつげが寝た状態で施術した場合
0:05~0:13 アッパーテープでまぶたが引き上げられていないと、かき分けがしづらくなる
0:14~0:24 ツイザーの先端が皮膚に対して直角になるため、突き刺さってしまう危険性がある
前述でも解説したとおり、まつげが寝た状態で施術すると、ツイザー側の角度を上げなければなりません。お客様の目元をツイザーの先端で刺してしまう可能性が高まるため、一層の注意が必要です。こうしたケースでは、まずはアッパーテープで細かな角度調整を行い、できるだけまつげを立たせる努力をしてみましょう。
しかし中には、「どうしてもまつげを立てられない」「まつげを立てると、どうやっても目が開いてしまう」というお客様もいます。この場合、やむを得ずツイザーの角度を上げたまま施術をしなければならないこともあるかもしれません。こうしたケースでは、 アンダーテープを1枚多めに貼る、 少しのぞき込むような姿勢をとるなどできる限りの安全策を講じながら慎重に施術を進めていきましょう。
まつげを立たせた状態
0:05~0:22 アッパーテープでまぶたが正しく引き上げられていると、ツイザーと皮膚が平行になる
0:23~0:29 ツイザーの先端が皮膚に当たらないため、安全に施術が行える
アッパーテープでしっかりとまつげを立たせることができれば、ツイザーに角度をつける必要がなくなるため、まぶたと平行の状態で施術が行えます。基本の施術姿勢であり、ツイザーの先端でお客様の目元を刺してしまう心配もありません。安全に施術を行うためには、まずはこちらの動画のような状態を目指しましょう。
また、アッパーテープでまつげの根元がしっかりと見える状態にできれば、 かき分けもしやすくなります。まつげの根元付近からエクステも装着できるため、美しい仕上がりにもなりやすいでしょう。安全性だけでなく、施術効率や仕上がりの面でも、アッパーテープは重要です。
特に手が大きめの方が短めのツイザーを使うと、しっかりと握り込まなければならないため、余計な角度がつきやすいことがあります。そのため、「まぶたとツイザーが平行になりにくい……」と感じている方は、ツイザーのサイズを見直してみましょう。安全な施術を提供するためには、こうした点にも注意が必要です。
まとめ
アッパーテープは、まつげを立たせて根元を見やすくする重要な工程です。しっかりまつげを立たせれば、ツイザーがまぶたと平行になり、安全に施術が行えます。一方、まつげが寝た状態だと、お客様の目元を刺してしまう危険も。アッパーテープで細かな角度調整を行うなど、できるだけまつげを立たせるよう工夫してみましょう。また、まぶたとツイザーが平行になりにくいアイラッシュ施術者は、サイズの見直しも検討してみましょう。220530Etm