【動画解説】指導者向け|新人アイラッシュ施術者の仕上がりチェックの方法

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施術経験を積んだアイラッシュ施術者の中には、新人の指導を任される方もいるでしょう。普段から行っている施術であっても、自分以外のアイラッシュ施術者に伝えるとなると「とたんに難しく感じる」という声も少なくありません。また、サロンによっては指導者によってチェックにバラつきがでることもあるようです。そこでこの記事では、新人アイラッシュ施術者の仕上がりチェックをどのように行うと良いか、動画も交えながら解説していきます。

マツエクの仕上がりチェックをするときの基本をおさらい!

マツエクの仕上がりをチェックするときは、施術を終えた瞬間に美しく見えるかそれがどれだけ持続しそうかという視点で確認していきます。良い仕上がりの場合、パッと見たときに左右対称で全体がまとまっており、モチも良さそうな接着面になっているでしょう。まずは、これらをしっかり押さえた仕上がりになっているかを確認していきましょう。

また、指導を行う上では、一方的な視点でのアドバイスを避けることも大切です。自分なりの施術方法が確立しているとそれが正解だと思い、まったく同じような施術を新人アイラッシュ施術者に求めてしまうことがあります。しかし、相手は身長や手首の柔軟性、手の大きさなどが自分とは異なるため、すべて同じようにはできません。そのため不得意な技術が見つかったときにはその原因を見極めて、相手に合わせたアドバイスを心掛けましょう。

マツエクの仕上がりチェックをする際のポイントとは?

マツエクの仕上がりチェックには、いくつかのポイントがあります。

向き・巻き込み・根元浮きをチェックする

技術面で確認しておきたいポイントは、次の3つです。

  • エクステの向き
  • 産毛などの巻き込み
  • 根元浮き

装着したマツエクの向きが放射状に広がっているか、産毛や隣り合ったまつげを巻き込んでいないか、まつげの根元に装着できているかなどを確認していきます。これらのポイントがクリアできていない場合は、その原因を探りながらアドバイスしていきましょう。チェックの手順については、後述の動画でもくわしく解説していきます。

施術内容を可視化して効率&モチベーションをアップする

エクステの仕上がりチェックは、できるだけ効率的に行っていくことも大切です。例えば、あるサロンでは指導ノートを作成し、毎回次のようなチェック項目に記録を行っているといいます。

<エクステの仕上がりチェックシート例>

※正の字をつけて本数を記録

仕上がりチェックの項目を可視化することで、お客様への施術などで指導者が立ち合えないときでも後からトレーニングの成果を確認することができます。また、指導者が複数人いる場合でも、基準となるツールがあれば チェック観点が統一されやすいでしょう。新人アイラッシュ施術者の中には、ノートの空いているスペースに仕上がりの写真を貼ったり、気づいたことを書いたりする方もいるそうです。トレーニングの成果が分かりやすいため、モチベーションアップにも役立つでしょう。

【動画解説】新人アイラッシュ施術者のマツエクの仕上がりをチェックする方法

ここからは、約2分の動画でマツエクの仕上がりをチェックする方法をお伝えしていきます。

動画で解説されている仕上がりチェック手順は以下のとおりです。

<マツエクの仕上がりチェック手順>

1.ツイザーを左右に振ってエクステの向きを確認する

2.下まつげを巻き込んでいないかを確認する

3.目尻から1本ずつかき分けながら次の項目をチェックする

  □根元が浮いていないか

  □正しい向きでエクステがついているか

  □産毛を巻き込んでいないか

  □隣のエクステとくっついていないか

4.目頭まで見終わったらチェック完了

なお、できていない項目があったときには、次のような箇所に注目してみましょう。

根元浮きがあったとき

根元浮きの主な原因は、次の2つが考えられます。

  • グルーが正しく扱えていない
  • かき分けがうまくできていない

グルーの硬化速度と装着するタイミングがずれていたり、かき分けの際に根元まで見えていなかったりすると根元浮きが起きやすいでしょう。この場合は、可能であれば硬化速度が遅めのグルーに変えることも1つの方法です。グルー変更が難しい場合は、 硬化速度のタイミングが掴めるようになるまで繰り返しトレーニングを行います。また、かき分けがうまくできていない場合は、手首の硬さやツイザーの角度などにも注目して根元が見えていない原因を探っていきましょう。

正しい向きでエクステがついていないとき

間違った向きでエクステがついているときは、 「正しい向きである放射状の理解ができているか」を確認しましょう。新人アイラッシュ施術者の中には、すべてのエクステを真っすぐつけることが正しいと考えている方もいます。そのため、目指す方向性が間違っていないか、確かめておくと安心です。また、エクステをつかむ段階から装着後のイメージをもてているかも、仕上がりに影響してきます。なかなか上達しない場合は、手首の硬さやツイザーでつかむ角度、アイラッシュ施術者の座るなどの癖から修正することも大切です。

産毛などの巻き込みがあったとき

産毛などの巻き込みは、「グルーの量が多い」「かき分けができていない」などの原因で起こります。グルーが硬化しきる前にかき分けを行い、周囲のまつげを巻き込んでしまうことも少なくありません。改善策としては、グルーの量に注意しながら つける順番を変えていきます。具体的には、グルーをつけたところのすぐ近くにはエクステをつけず、少し離れた場所に装着していくと巻き込みを軽減できるでしょう。また、ツイザーを引き抜くときに他のまつげを巻き込むこともあるため、最後まで注意を怠らないことが大切です。

エクステ同士がくっついていたとき

エクステ同士がくっつく原因には、装着する場所ではないまつげに、グルーがついてしまっていることが考えられます。これは、グルーつきのエクステをもつ手がぶれてしまい、本来つけたい箇所に装着する前に不意に他のまつげにつけてしまっているケースが多いでしょう。この場合は、 どちらか一方の手にだけ意識が傾きすぎていないかを確認していきます。施術に慣れるまでは苦手な箇所にばかり意識が向きやすい方も多いため、指導者が客観的な視点で観察することも大切です。

<ワンポイントアドバイス>実際の施術を見てもらうことも指導になる

お客様の施術が多くなかなか指導の時間がとれないときには、実際の施術の場に新人アイラッシュ施術者を呼ぶことで上達につながることもあります。もちろん、見学可能かを事前にお客様に伺う必要はありますが、実際に施術を見てもらうことで言葉だけでは伝えにくい箇所をスムーズに理解してもらえることもあるでしょう。手を動かして学ぶトレーニングと頭を整理してイメージをつかむトレーニング、どちらも取り入れることが早期に上達を促すコツです。

まとめ

新人アイラッシュ施術者の指導を任されると、これまでとは違った視点で施術に向き合うことが増えます。明確な基準がないと時間がかかってしまい、効率が下がってしまうことも少なくありません。そのため、「マツエクの向き」や「根元浮き」など、ポイントを絞ってチェックしていくことが大切です。指導の際にはチェックシートなどを活用して、スキルの上達を可視化しておくとさらに効果的です。マツエクの仕上がりチェック方法で迷ったときは、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

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