意外と自信が持てない人多数!アレルギーや、肌が弱いお客様への「テープ貼り」

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デリケートな目元に施術するアイリストにとって、お肌の弱いお客様の場合は特に気を遣うことになるでしょう。中でもテープは、貼り方次第で痒くなってしまったり、かぶれてしまったりすることもあります。どのようなことに気をつけるべきか、知識を持っておくことでお客様への対応もうまくいくはず。しっかりと学んでいきましょう!

アレルギーや、肌が弱い方のテープ貼りで注意すべき点

肌が弱いお客様と言っても、肌トラブルを招く原因にはさまざまなものがあります。最適な対応をとるためにも、まずは「何が原因となり得るか」について把握しておきましょう。

テープの粘着成分が肌に合わない

テープ貼りによる肌トラブルで最も多いのが、こちらのケース。テープを貼ることで、目の下が赤くなったり、かぶれたりするなどの症状が起こります。中には、テープの粘着成分にアレルギーのある方もおられるため、注意しなくてはなりません。

美容成分へのアレルギーがある

テープが肌に合わない、施術をしながら目元のケアをしたいなどの理由から、目元パックを選択するお客様も増えつつあります。(※目元パックの導入については、後述します)
しかし、ここで注意しておきたいのが、目元パックに含まれるコラーゲンやヒアルロン酸などの美容成分へのアレルギー。これらの成分は肌に良いイメージが強いため、見落とされがちです。初めて目元パックを試してみるお客様に対しては、これまでに化粧品などでかぶれたり、肌に合わないと感じたことがないかどうか、必ず確認するようにしましょう。

季節の変わり目や体調の変化によって肌が敏感になっている

テープにも目元パックの美容成分にも特にアレルギーがないという方でも、肌トラブルが起こる可能性がないわけではありません。肌のコンディションというのは、天候、生活リズム、食生活…などさまざまな要因によって変化するもの。妊娠や出産を経て、肌質が変化することもあるでしょう。リピーターのお客様だからといって、肌の状態について丁寧にカウンセリングすることを怠ってはいけません。「最近、肌の調子はいかがでしょうか?」と必ずお聞きするようにしましょう。

以上のようなことは、カウンセリング時に必ず確認しておきたいポイント。それ以外にも、何かお客様が気になっていることがあれば、些細なことでもお聞きするようにしましょう。

お客様は、「マツエクをつけたい」という気持ちから、忙しい合間を縫ってサロンに来られる方ばかり。自分の肌のせいで施術が受けられないことを想定して来られる方は、ほとんどいないでしょう。「今日しかマツエクに行ける日がなさそう…」という事情から、つい自分の肌の調子に意識が向かない方も多いです。

アイリストとしては、一人でも多くの方にマツエクを楽しんでいただきたいですが、お客様の肌を一番に気遣うことも大切な仕事のひとつ。仮に、テープを貼ることで目元が敏感な状態となり、グルーの揮発成分も相まって症状を悪化させてしまうようなお客様であれば、マツエクの施術自体をお断りせざるを得ません。お客様をがっかりさせてしまうことにはなりますが、重大な肌トラブルに発展してしまってからでは遅いのです。

ただ、お断りする際には、「なぜ施術ができないのか」「この状態で施術を行うとどのようなリスクがあるのか」について十分に説明し、納得いただいた上で対応することが重要。「お客様のための判断」ということがしっかりと伝えられれば、たとえ施術ができなかったとしてもサロンへの不満につながることはないでしょう。

画像で解説!テープ貼りテクニック

カウンセリングで「肌が弱い」または、「アレルギーがある」と判断されたお客様に対しては、施術方法を変える必要があります。特に、肌に直接触れることになるテープ貼りは、肌に異変が起きていないかどうか、細心の注意が必要です。

ここからは、テープ貼りのテクニックについて、画像つきで解説しましょう。

アンダーテープの貼り方

目の下に貼るアンダーテープは、テープの粘着をどの程度弱くするかがポイント。下まつげの保護のためにある程度の粘着は必要ですが、強く肌に密着しすぎると必要以上に刺激を与えてしまうことになりかねません。まずは、次の画像をご覧ください。

テープを必要な長さにカットしたら、指にペタペタと貼りつけて粘着を弱くしていきます。

粘着をとるのは、次の画像の赤丸部分。あまり粘着を弱めすぎると、施術中に剥がれやすくなってしまうため、注意しましょう。

粘着の強さは、「肌の弱さ」または「メイクの程度」によって調節する必要があります。肌が弱い人や、スッピンの状態で施術を受けるお客様の場合、テープを剥がすときに痛みが強く出やすくなってしまいます。そのため、普段よりも念入りに粘着を弱める必要があるでしょう。

アッパーテープの貼り方

アッパーテープの場合は、両端の粘着さえあればいいため、中央部分に短く切ったテープを貼り合わせるか、コットンを置くなどの方法も可能です。

こちらの画像は、実際にコットンを貼ってみた状態です。テープを重ねる場合も同じ位置に貼るようになります。

 

こちらは、目の上に貼ったところ。目元の皮膚にテープの粘着成分が直接触れる範囲が、最小限になっています。この貼り方であれば、眉毛やまぶたのアイメイクも崩れずに済みますね。

以上のような方法であれば、肌トラブルの起こるリスクを最小限に抑えることができます。ただ、中央部分の粘着部分が無くても施術に影響の少ないアッパーテープと比較すると、アンダーテープの場合は弱めたとはいえ粘着成分が残っている状態。肌が弱いお客様のためにはアッパーテープ同様に粘性を出来るだけ無くしてあげたいですが、下まつげ保護のためにはそれも難しいですよね。

このような悩みには、目元パックのオプションメニューで対応するという方法もあります。次で詳しくご紹介しましょう。

対応力アップ!目元パックの活用

先ほど、アンダーテープの貼り方テクニックとして中央部分の粘度を弱めてから使用するという方法をお伝えしました。しかし、粘着成分にアレルギーを持つお客様に対しては、この方法では不十分となることもあります。その場合は、積極的に目元パックをおすすめするといいでしょう。

目元パックについては、過去にBeautéでも取り上げてきました。こちらの記事も参考にしてみましょう。

目元パックとは、
・アンダーテープの代わりに施術中の下まつげ保護をする
・施術中に貼ることで目元の乾燥やシワ、クマなどをケアする
といった目的で使われるアイテムのこと。

施術と目元ケアを同時に出来るだけでなく、剥がすときにも下まつげや肌への負担を最小限にとどめることができます。装着する際も、袋から取り出して目の下に貼るだけ。カットして粘性を弱めて貼る、サロンによってはスキナゲートとサージカルテープを重ねて貼ることもあるアンダーテープと比較すると、装着も簡単です。これなら、施術時間が追加になることもなく、新人アイリストでも取り入れることができますね。
肌が弱い方は、目元の乾燥などの悩みを持つ人も多いです。肌に優しいだけでなく、ケアまでしてくれる目元パックは、きっと喜ばれることでしょう。

ただし、冒頭でもお伝えした通り、目元パックに含まれる美容成分にアレルギーを持つ方もいるため、カウンセリング時に必ず確認しておくことが大切です。

まとめ

目元は皮膚が薄く、粘膜も近いため、特に肌トラブルが起きやすい部分。目元への施術を専門的に行うアイリストは、肌が弱いお客様に対してしっかりと対応する責任があります。サロンに来られるさまざまなお客様の肌質に対して、それぞれ最適な処置をとれるかどうかもアイリストとしては必要なスキル。そして、肌の状態によっては、施術をお断りする決断力と勇気も大切です。どのような肌質を持つお客様に対しても、常に肌の状態に気を配りつつ、誠意ある対応が出来るアイリストを目指していきましょう。180612Esa

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