【動画解説】上まつげパーマの基本!セッティング剤塗布〜ペーパーの置き方まで
まつげパーマの工程の中でも、セッティング剤塗布からペーパーを置くまでは、パーマのかかり具合に関わる重要な部分です。普段何気なく行っている工程かもしれませんが、細かくチェックしてみると改めて注意したい点や知らなかったポイントが見つかることも。そこで今回は、上まつげパーマ施術における、セッティング剤塗布〜ペーパーの置き方について、動画でポイントを見ていきましょう。
【動画解説】上まつげパーマ…セッティング剤塗布〜ペーパーの置き方
まずは、こちらの「上まつげパーマのセッティング剤塗布〜ペーパーの置き方」の動画をご覧ください。
セッティング剤塗布~ペーパーを置くまでの流れ
動画内で紹介しているのは、上まつげパーマの基本工程のうち、以下の部分。上まぶたにロッドを配置した状態から解説しています。
2.粘膜に当たらないよう、爪楊枝などで根元側に向かって塗り広げる
3.毛先に向かってセッティング剤を塗り広げる
4.ペーパーを置く
5.爪楊枝などでペーパーとまつげを密着させる
動画のポイント
根元のラインをそろえる
セッティング剤は、まつげの中間部分に1本線を引くように乗せます。その後、爪楊枝を使ってまつげ根元へと塗り広げましょう。このとき、根元のラインをしっかりそろえて、ムラなく塗布することが大切なポイントです。根元へ塗布した際、根元のラインが激しく波打っていたり斜めになっていたりする場合は、パーマがきれいにかかりません。
根元部分は厚めに塗布する
まつげの根元部分は、生えてきたばかりで健康な状態であることがほとんどです。そのため、しっかりとセッティング剤が働きかけられるよう、厚めに塗布しましょう。爪楊枝の腹を使って、まつげ中央部分に乗せたセッティング剤を回転させながら塗り進めると、根元に厚みを出すことができます。
また、根元へのセッティング剤浸透を促すため、爪楊枝の先を使って優しく押し当てる作業もコツのひとつ。爪楊枝のいろいろな面を上手に活用してみてください。
毛先は薄く塗布する
毛先は、根元に比べてセッティング剤を薄めに塗布します。塗り終わった段階でチェックしたとき、根元から毛先に向かってセッティング剤が徐々に薄くなっている状態に整えましょう。毛先にセッティング剤を塗布する際は、爪楊枝を寝かせて、まつげ中間から毛先に向かって塗り広げます。余分なセッティング剤を適宜ふき取りながら、作業を進めてください。過去にパーマ歴がある方はダメージを受けている可能性があるため、セッティング剤の塗布量は少量で構いません。
また、セッティング剤の塗布量と一緒に、軟化時間を調整することも覚えておきましょう。根元にセッティング剤を塗布した後、少し時間を置いてから毛先に塗り広げると効率的です。軟化時間はお客様のまつげの状態と、セッティング剤に記載のある時間を参考に調整してみてください。
セッティング剤はまつげ全体に入れ込むイメージで塗布する
まつげの表面だけでなく、全体に入れ込むようにセッティング剤を塗布することは、パーマのかかりを良くするための大事なポイントです。爪楊枝の先で、セッティング剤をまつげの上でトントンとたたき、浸透を促します。
ペーパーは隙間がないように配置する
ペーパーを置く際には、まつげ根元に隙間ができないよう意識しましょう。まずは、まぶたに沿ってペーパーを置き、爪楊枝でトントンと軽く押さえながらまつげと密着させます。1枚のペーパーだけでは根元に隙間ができる場合、2枚のペーパーを使用すると隙間ができません。2枚目に置くペーパーは小さくカットすると置きやすくなります。
まつげパーマの「セッティング剤塗布~ペーパーを置く」の工程は前準備も大切!
セッティング剤を塗布するためには、以下の工程が必須です。
2.必要に応じて、上まつげにアッパーテープを貼る
3.ロッドをまぶたに置いてまつげを巻き上げ、グルーで固定する
セッティング剤塗布~ペーパーを置くまでの質を高めるためには、この前工程がとても重要です。その際のポイントについても、改めて押さえておきましょう。
アンダーテープを貼る際のコツ
アンダーテープは、まぶたの縁のカーブに沿わせるようにして貼ることがポイントです。正しく貼ることで、上まつげの根元が見えやすく、下まつげや目の下の皮膚をカバーできます。アンダーテープが浮いていないか、下まつげがはみ出ていないかなどをしっかりチェックして貼りましょう。目尻に向かうほどカーブが強い、涙袋が大きいといったお客様に対しては、下まぶたを引き下げるようにしてアンダーテープを貼ります。このとき、上まぶたまで動かしてしまわないよう注意してください。
アッパーテープを貼る際のコツ
上まつげのアッパーテープは、必要がある場合のみで問題ありません。上まぶたに厚みがある、目尻や目頭にまぶたが覆いかぶさっている場合などに有効です。お客様によっては、片目だけ上まぶたのアッパーテープが必要な場合もあります。臨機応変に対応しましょう。
アッパーテープの基本的な貼り方は、生え際との間に3mmほど隙間を作ること。生え際ギリギリに貼ると、まつげの根元に角度がつき、カールがゆるくなるため注意しましょう。また、まつげが生えている向きを変えないよう意識して貼ることも重要なポイントです。
ロッドを置く際のコツ
ロッドは、まぶたの中央から置くことが基本です。ただし、ロッドの形状やタイプによっては、置き始めの位置が異なる場合があることも把握しておいてください。
ロッドは、まぶたのラインに合わせて置きます。このとき、以下のポイントに注意してみてください。
- まつげの1~2層目に置いているかどうか
- ロッドとまぶたのラインが平行になっているかどうか
- 粘膜がめくれあがっていないか
また、硬いロッドの場合は目元から浮きやすいため、テープで密着させましょう。ロッドを置くラインから外れている産毛は、ロッドで押さえ込んで構いません。ただし、押さえ込むことで全体のカールがかかりにくくなる可能性があるため、後のトラブルを避けるためにも、お客様に説明し、了承を得ることも忘れてはいけません。
他にも、デザインのポイントを明確化し、ロッドのどの部分にテンションをかけるかを正しくイメージすることも大切です。
まとめ
まつげの巻き上げ後の、セッティング剤塗布からペーパーの置き方までの工程は、細かなコツや重要ポイントが多数。施術中には気づけない部分もあるかと思います。今回ご紹介したポイントをふまえて、普段の施術を振り返り、技術向上を目指しましょう。注意点を意識することで、仕上がりの美しさがグッとアップするはずです。ベテランアイラッシュ施術者はもちろん、新人スタッフの育成にも役立ててみてください。
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