ばらつきが気になるお客様への的確なアドバイス!「自まつげマネジメント」をマスターせよ
お客様が来店された際、ばらつきが気になること、よくありますよね。ばらつきの原因としては、お客様のホームケアが間違っている可能性もあるため、注意が必要です。そんなお客様への的確なアドバイスがあるなら知りたいところ。今回は、どのような点を見直し、どのようにお客様にアドバイスをすればいいのかをしっかり学んでおきましょう!
まずは装着を見直そう!チェックすべきポイントとは
ばらつきが起こる原因の一つが、施術の質のレベル。まずは、施術方法が正しかったかどうか、見直してみましょう!
装着時の自まつげ選定は正しかったかどうか
マツエクにおいて、自まつげ選定は基本中の基本。仕上がりの質を決める大事な作業です。選定の際には、産毛につけていないかどうか、正しいまつげの層に装着できているかどうか、注意しなくてはなりません。成長した健康毛以外につけると、日が経つにつれてばらつきが出やすくなってしまうでしょう。
クセ毛の扱いが正しいかどうか
クセ毛の量が少ないときは、クセ毛を避けて装着するというのが最善の方法。ただし、ほぼクセ毛が占めているような場合は、向きに気を付けながら装着しなくてはなりません。この場合は、クセ毛の程度に合わせて、最大値の接着幅をとれる装着方法を考えましょう。例えば、仕上がりが同じ向きのように見えたとしても、普通に装着した場合と、絡め付けで装着した場合とでは、モチの良さに差が出ます。絡め付けでしっかりと固定してあげましょう。
接着幅がしっかりと取れているか
先ほどのクセ毛についての説明でも触れましたが、接着幅を多くとることは、ばらつき防止のために重要なこと。しっかりと自まつげに固定することによって、モチが良くなるだけでなく、向きも変わりにくくなります。ただ、カールが強いものに関しては、弱いものと比較すると、どうしても接着幅が短くなってしまいがち。その場合は、下付け、横付け、絡め付けなどで対応するようにしましょう。
▼強いカールの装着方法については、こちらもチェック!
自まつげに対して長さや太さは適切かどうか
自まつげへの負担が大きいと、その分カールが下がりやすくなったり、取れやすくなったりします。自まつげの状態を悪化させることにもつながりかねません。濃くボリュームのある仕上がりをいつも望まれるお客様の場合は、「重たすぎるエクステになっていないかどうか」特に注意してあげましょう。
以上のようなポイントを守って装着できていれば、ばらつきのない真っすぐ揃った仕上がりをキープできるはず。こちらの写真のような仕上がりが理想です。
普段の施術を見直すことは、自分のクセを知るためにも大切。
特に、右利きの人は右目尻側、左利きの人は左目尻側が内向きになりやすい傾向にあります。自まつげの根元にある真っすぐの部分の延長線上に、エクステの先がしっかりと向いた状態を目指しましょう。
向きを揃えるための練習方法
向きの揃った施術ができるようになる効果的な練習方法をご紹介します。
①まずは、紙にまつげの絵を描きます。まつげは真っすぐ描くようにしましょう。
②まつげのラインに沿って、エクステを装着していきます。
③仕上がりをチェック!真上から見てみましょう。
目指すべきは、「真上から見たときに、カールが分からないほど真っすぐにつけられている状態」。内向きになっていると、真上から見たときにカールが分かるような状態になってしまいます。上の写真のような、美しい仕上がりを目指しましょう。
お客様の扱いの問題点
施術に問題がないとしたら、お客様のマツエクの扱いに原因があるのかもしれません。どのようにマツエクをケアしているのか、丁寧にヒアリングする必要があります。
ばらつきの原因となるお客様のNG行動
- シャワーを顔に直接かける
→水圧で向きが変わってしまう - 前髪がまつげにかかっている
→前髪の重さによってとれやすくなったり、外側に毛が流れてしまったりする - 引っ張ったり、こすったりするクセがある
→刺激によって、とれやすくなってしまう
髪の毛同様にまつげも、外気に触れたり生活習慣などによって、どうしても自然とばらつきがでてしまうもの。ただ、しっかりとケアを続けていたお客様のマツエクは、日数を経てもきれいに残っている場合が多いです。アイリストとしては、一人でも多くのお客様に正しいマツエクケアを実践してもらえるよう、「マツエクケアの必要性」について説得力を持ってお伝えしなくてはなりません。そのためには、「○○しましょう」だけでなく、「なぜ必要か?」「どうすれば続けやすいか?」なども、合わせてお伝えするといいでしょう。
自宅でできる正しいマツエクケア
ブラシでとかす
特に、初めてマツエクをするお客様は、ブラシでとかす重要性を感じていないことが多いです。ただ、ばらつきが目立つようになってから、慌ててとかし始めてもあまり意味がありません。洗顔の後や朝のメイク時など、施術直後から習慣としてブラシでとかしておくことで、きれいな状態を長くキープできるのです。
使用するブラシは、コームタイプよりもスクリュータイプがおすすめ。コームだと、根元部分が引っかかりやすくなります。サロンでも、仕上がりをきれいに整えるためにスクリュータイプでとかすというところも多いですよね。
市販のブラシや眉毛用のブラシでもいいですが、お客様自身で準備していただくよう促しただけでは、「まぁ、いいか」で済ませてしまう方も多いです。ブラシでとかすことの必要性をお伝えしつつ、店販品を購入いただく方が、「使わなきゃ!」という意識も生まれやすいでしょう。今回は、参考として店販用におすすめのブラシをご紹介します。
<【施術アイテム】アイラッシュブラシ(10本セット)>
画像元:公式HP
先端が細く、柄が長いデザインが誰でも使いやすいスクリューブラシ。重さは、わずか1.8gのほど良い軽さです。10本セットになっているので、先端が折れたり汚れたりしたらこまめに取り換えながら使うといいでしょう。
コーティング美容液で整える
コーティング美容液を使うというのも、おすすめしたい方法。モチが良くなるだけでなく、下がりかけていたカールを上げることもできます。美容液には、スクリューブラシで塗るタイプもあるため、ブラッシング効果も期待できますね。こちらも、参考としておすすめの美容液をご紹介しましょう。
<【Rroir】クリアコーティングマスカラ美容液 10ml)>
画像元:Amazon
まつげのダメージに栄養を与え、健康にしてくれる植物系まつげ美容液。コラーゲンやローヤルゼリーといった美容成分、ハマメリス派エキスや加水分解カラスムギなどの自然由来の成分が配合されています。施術後24時間以内の使用も可能。朝晩2回、根本からしっかりと塗ることで、マツエクの持続性を高めてくれます。スクリューブラシで塗りやすいため、「ホームケアがなかなか続かない…」という方にもおすすめしやすいでしょう。
まつげを育てる、「自まつげマネジメント」が出来るアイリストが支持される
マツエクは、つけまつげと違って、土台となる元気な自まつげがあって成立するもの。お客様の自まつげのコンディションが悪ければ、満足のいく施術ができないこともあります。自まつげは、アイリストの施術による過度な負担やお客様の間違ったケアがなければ、不自然に量が減ったり、傷んだりすることはありません。アイリストは、質の高い施術を提供するだけで満足することなく、お客様の自まつげを「一緒に育てていく」という意識を持つことが大切なのです。
まずは、施術による自まつげへの負担がないかどうか、見直してみましょう。適切なエクステの長さや太さを見誤ると、自まつげを一緒に育てていくはずのアイリストが、実はダメージを与えているということにもなりかねません。お客様の要望を100%受け入れるのではなく、自まつげのことを考えたデザインを提案できるスキルを身に付けておきたいですね。
そして、次に大切なのがお客様自身のマツエクの扱い方。髪の毛と違って、まつげのホームケアに高い意識を持つ女性は意外と多くありません。まつげの専門家であるアイリストは、お客様の自まつげの状態を正確に把握し、適切なアドバイスをしてあげることが大切です。マツエクのばらつきだけでなく、自まつげの些細な変化も見逃さずに、お客様に寄り添ったサポートをしてあげましょう。
まとめ
来店時のばらつきは、施術方法やお客様のホームケアを見直すサイン。自分の施術方法を見直すことはもちろん、お客様にもケアを見直す必要性を分かってもらえるよう、導いていかなくてはなりません。今回お伝えしたケア方法は、どれも簡単なものばかり。ただ、どのような方法であっても、続けてもらわなくては意味がありません。正しいケアを丁寧にお伝えすることで、「ばらつきが気にならなくなった!」「以前よりもモチがよくなった!」となれば、アイリストへの信頼感にもつながるはず。今回の内容をきっかけに、みなさんのお客様の中で、ばらつきに悩む声がゼロになることを目指していきましょう!180627Esa