突撃インタビュー!「モチに定評のあるアイリスト」ってどうやって装着しているの?コツを伝授♪

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教科書やスクールでも学ぶことの多い「マツエクのモチを良くする方法」。ただ、理論は分かっていてもなかなか結果に結びつかないというアイリストも多いのではないでしょうか。そこで今回は、アイリストが実際に効果を実感した方法を徹底調査しました。モチに定評のあるアイリストから、その秘訣を学ぶチャンスです!

根元を「合わせる」テクニックと練習方法

まずは、モチを高めるポイントの一つである「根元を合わせる」ということについて、考えてみましょう。

エクステの根元を自まつげにしっかりと合わせることは、モチを良くするために最低限守らなくてはならないポイント。どれほどしっかりと接着できていたとしても、根元が浮いていてはあまり意味がありません。根元の浮いている部分から、徐々に剥がれやすくなってしまうでしょう。

ただ、モチの悪さに悩むアイリストの多くは、実は「根元の浮き」に気づけていない可能性が高いです。普段、一本一本丁寧に仕上がりをチェックできているというのが理想ではありますが、施術スピードがあまり速くないアイリストにとっては常に時間との戦い。テンポよく装着することを意識するあまり、根元の浮きを見落としてしまうこともあるでしょう。特に、新人アイリストは、「根元の浮きを防ぐほどのテクニック」も「厳しいチェックの目」も十分に備わっていないことが多いです。
根元が浮くということは、引っ掛かりやすくなるということ。モチの悪さだけでなく、自まつげへの過度な負担や不自然な抜けを招く可能性も高いため、できる限りゼロに近づけるよう目指していかなくてはなりません。

テープの貼り方は正しい?

もしも、施術中に「根元が合っているのか見えにくい」「根元の角度が合わせづらい」という場合は、テープ貼りに原因があるのかもしれません。こちらの写真を見てみましょう。

上がOK例、下がNG例です。
OK例の方が、より自まつげの生え際に近く貼られているのが分かりますね。アンダーテープというのは、下まつげ保護の目的以外に、施術中のまつげを見やすくする目的もあります。ただ、NG例のように自まつげの生え際から離れて貼ってしまうと、隙間が空き肌が見えているため、根元が見えにくく、浮いた状態にも気づきにくくなるでしょう。

テープを貼るときは、根元の部分が白いテープ部分と重なるように貼ることが大切。根元が見えづらいまま施術を続けることがないように、こまめにテープの貼り方を見直すようにしましょう。

根元を合わせるための練習方法

根元を確実に合わせられるようになるためには、「テープを使った装着練習」が効果的。以前、Beautéの過去記事(「もっと上手くなりたい!」若手アイリストに贈る練習方法解説)でもご紹介した方法です。

テープを使った練習は、カーブしているまぶたとは違い、フラットな状態で練習できるところがメリット。カーブがあるとツイザーの角度を変えながら装着することになりますが、テープであれば根本の浮きだけに集中した練習が可能になります。カーブがない方が、さまざまな角度からチェックもしやすいですよね。

こちらの写真の右側が、目指すべきOK例。正面から、横から見てみて、エクステの根元が自まつげにしっかりと沿うようになるまで繰り返し練習しましょう。テープでの装着が上手く出来るようになったら、次に「マネキンとつけまつげを使った練習」、そして「モデルさんの目を使った練習」と、ステップアップしてみてくださいね。

装着面を最大限確保する方法・チェック方法とは

次に解説するのは、「接着面を最大限確保する」ことについて。これも、多くのアイリストが重要と感じているポイントのひとつです。
まずは、接着幅を最大限とれているのかどうか、次のような視点からチェックしてみましょう。

自まつげとエクステの角度が合っているかどうか

接着幅というのは、エクステを支える土台となる部分。仮に、エクステの一部分しかくっついていなかったとしたら、根元がしっかりと合わせられていても、モチの良い状態とは言えません。少しの衝撃でもエクステを支えることができず、自まつげから離れてしまうでしょう。このような、接着幅が極端に短くなってしまう現象は、自まつげの角度とエクステの角度が合わせられていないために発生することがほとんどです。
自まつげとエクステの角度が合ってさえいれば、エクステを支えるだけの十分な接着幅をとることができるはず。まずは、テープを使った装着練習で、自まつげとエクステの角度を合わせた装着ができるようにスキルを身につけておきましょう。

カールの強さに応じた接着幅をとれているか

以前、Beautéでは、強めのカールのモチを良くする方法としても、接着幅を最大限とることについて解説しました。

カールが強ければ強いほど、自まつげとの接着面は短くなります。それは、こちらの写真を見てみても一目瞭然ですね。

目安としては、

  • Jカール   :約4~4.5mm
  • Cカール  :約3~3.5mm
  • SCカール :約2.5~3mm 

と言われています。自まつげの角度によって多少の誤差はありますが、カールごとの接着幅の違いをイメージしておくことは大切。カールの強さと自まつげの角度を見ながら、どれくらい接着幅がとれそうか、しっかりと見極めるようにしましょう。

下付けや絡め付けを使い分けできているか

カールの強さや自まつげのクセによっては、装着方法を変えた方がいい場合もあります。

例えば、

  • まつげを上から触ってしまうクセがある
  • 毛先が極端に上向きになっている
  • まつげにまぶたが被さっている

などの条件にあてはまるお客様には、上付けではなく下付けの方が最適でしょう。その方の目の特徴や習慣によって装着方法を使い分けることは、モチを良くすることにもつながります。自まつげのクセが強い方の場合は、絡め付けも試してみるといいですね。

グルーの量と施術スピードもチェック!

最後に「グルー量と施術スピード」についても、考えてみましょう。

まず、過去の記事でも度々お伝えしていますが、グルーの適量をしっかりと守るということは大前提。「グルーの量が少ないとモチが悪い」というのも正しいですが、多くつければいいというわけでもありません。エクステの根元とその少し上にグルーの玉が二つ出来ている状態を、常に徹底するようにしましょう。

ただ、グルーの量を守るだけではモチを良くすることはできません。グルーは、メーカーによって質感や硬化スピードが異なるため、自分に合ったグルーを研究することもアイリストとして欠かせない仕事の一つです。
皆さんご存知の通り、劣化や硬化によって常に状態が変化し続けるグルーは、とても神経を使うアイテムでもありますよね。マツエクのモチを良くするためには、グルーを一番いい状態で装着位置に持ってこなくてはなりません。

ここで皆さんに考えてもらいたいのが、「グルーをエクステにとってから、実際に装着するまでのタイミング」について。グルーは、グルードームからとった瞬間から硬化が始まります。そのため、装着位置に持ってくるタイミングが遅いと硬化が進みすぎてしまい、自まつげにグルーが馴染まなくなってしまうでしょう。だからといって、タイミングが早すぎてもNG。グルードームからとったばかりの柔らかいグルーでは、装着中のエクステを支えきれずに向きが倒れやすくなってしまいます。つまり、グルーの接着度を最大限高めるためには、グルーの硬化スピードとアイリストの装着スピードをうまく調節することが重要。そのためには、アイリストの装着スピードに合わせて、最適な硬化スピードのグルーを選ぶことが必要となるでしょう。

「グルーが扱いづらい…」と感じたら、それはグルーの硬化スピードが自分と合っていないサインかも。メーカー記載の「○秒硬化」という言葉だけを信用せず、まずは、普段使っているグルーの硬化速度と自分の装着タイミングについて、改めて検証してみることをおすすめします。自分の施術のグルーの扱いに置いて、「どの工程に問題があるのか」、切り出して考えることが重要だと言えます。

まとめ

本当に効果の出る方法というのは、実際にサロンで日々施術をこなすアイリストだけが知っていること。ただ、個人サロンや小規模サロンのアイリストにとっては、なかなかベテランアイリストに話を聞く機会がないという人も多いでしょう。そのような状況では、教科書やスクールで学ぶ内容だけに頼らざるを得なくなってしまいます。今回の内容は、そんなアイリストにこそ、ぜひ読んでもらいたいテーマ。自分の慣れ親しんだ施術方法を、改めて見直してみるチャンスです。マツエクのモチを良くすることは、お客様から信頼を得るためには必要なこと。”本当に”効果の出る方法を試してみたいというアイリストは、ぜひ今回お伝えした方法を実践してみましょう!

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