【読者リクエスト記事】「密集しているまつげ」に、くっつかないようにスムーズに装着する方法
今回は読者からいただいたリクエスト「グルーの量に気をつけていても、エクステやまつげ同士がくっついてしまう」という現象がテーマです。このようなケースは、施術時間のロスにもつながってしまうため、悩むアイリストも少なくありません。その中でも「自まつげが密集している」お客様の場合は、特に難易度が高いですよね。今回はそのテクニックについて検証していきましょう。
まつげやエクステがくっついてしまう!その原因は?
まずは、「グルーの量に気をつけていても、エクステ同士や自まつげとエクステがくっついてしまう」という現象について考えてみましょう。
まつげやエクステが施術中にくっついてしまう原因としては、
- グルーの量が多い
- 乾ききる前のエクステから近い場所に付けている
- 仕分けのツイザーを開きすぎている
といったことが挙げられます。
中でも、自まつげの量が多く、密集して生えているお客様の場合は、要注意。一本一本の距離が近いことで見えにくいため、通常の人よりも隣同士の毛がくっつきやすくなってしまいます。そのため、自まつげが密集して生えているお客様のときは、普段よりもより慎重になることで施術に時間がかかってしまうというアイリストも多いことでしょう。
それでは、施術中にエクステやまつげがくっついてしまうと、どのような影響が出てくるのでしょうか。
仕上がりが綺麗に見えない
そもそも、当然のことではありますが、隣り合うエクステがくっついてしまうのは、美しい仕上がりとは言えません。そのため、アイリストの皆さんも、まつげの一本一本が独立して伸びている状態を目指して、日々の施術を行っていることでしょう。
ただ、マツエクというのは、まぶたという狭い範囲に生えている毛を扱うかなり繊細な技術。隣り合う毛同士がくっついてしまうということは、新人、ベテランにかかわらず、十分に起こりうることです。美しく仕上げるためには、常にくっつきが起きていないかどうか気を配る必要があるでしょう。
施術中にロスタイムが発生してしまう
これは、くっついてしまった場合の修復時間のこと。もしも、くっつきが発生してしまったら、一度リムーバーでその部分だけをオフするしかありません。この作業を挟むことは、テンポよく進められていた施術の流れを一度断ち切ることになるため、時間も余計にかかってしまうことになります。ベテランアイリストの場合は、不測の事態が起こってもある程度は調整できますが、新人アイリストにとってはなかなか難しいですよね。施術時間をおしてしまって、お客様に迷惑をかけてしまうことにもなりかねません。
施術時間のロスを防ぐためには、やはり隣り合う毛やエクステとくっつかないようにすることが一番の対策。密集しているお客様の場合は、くっつかないように慎重になることで多少施術時間が多くかかったとしても、オフすることでロスタイムを作らないことの方を大切です。
やりがちな間違いチェックリスト
エクステやまつげがくっつかないようにするためには、いくつかのチェックポイントがあります。これらをリスト化し、常に確認しながら施術を進めるようにすれば、くっつきも未然に防ぐことができるでしょう。ここからは、気を付けておきたいチェックポイントを解説します。
グルーの量が多い
グルーの適量を守るというのは、マツエクの基本中の基本。モチを良くする、仕上がりの凸凹を防ぐといったこと以外に、毛同士のくっつきを防ぐというのも理由の一つです。ここでの適量は、過去記事(【画像解説&練習方法付き】多ければ持つとは限らない!!「グルーの適量」とは?)でもお伝えしたように、エクステの真ん中と根元の2か所にグルーの玉が出来ている状態のこと。くっつきを防ぎたいからといって、グルーを少なくすればいいというわけではありません。グルーが少ないとマツエクの持続性をかなり低下させてしまうことになります。チェックすべきは、必要以上に多くなっていないかどうかということ。改めて、普段のグルー量が守られているか、チェックしてみるといいでしょう。
乾ききる前のエクステから近い場所に付けている
皆さんご存知の通り、グルーを自まつげに馴染ませてから表面が乾くまでには数秒かかりますよね。その間に隣のエクステやまつげと密着すると、その状態のまま固まってしまいます。くっつきを防ぐためには、つけたばかりのエクステから、出来るだけ離れた位置につけていくというのがポイント。目安としては、ツイザーでかき分けたときに毛が当たらないくらいの位置にある毛がちょうどいいでしょう。
装着する順番は、こちらの例を参考にしてみてくださいね。
気を付けていてもくっついてしまうと悩むアイリストは、「右目5本装着→左目5本装着→右目5本装着…」というように、5本ずつ交互につけていく方法をとるといいでしょう。
かき分けるときにツイザーを開きすぎている
くっついてしまう原因としては、最も多い原因。ツイザーのかき分け方が正しく改善されれば、くっついてしまう回数も減ったという声も多いです。これについては、次の章で写真とともに詳しく解説しましょう。
【写真で解説】どう対策すればいい?
先ほどもお伝えしましたが、まつげをかき分けるときのツイザーの開き方は、早急にチェックしてもらいたいポイントです。ここからは、実際の写真を使って解説していきますので、普段の自分の施術と見比べてみてくださいね。
まずは、NG例から見てみましょう。
ツイザーによってかき分けられたまつげが、両脇に何本も重なっていますね。この中に、グルーが乾ききっていないまつげがあった場合、確実にくっついてしまうでしょう。確かに、しっかりとかき分けた方が、装着するまつげは見えやすいのですが、ここまでツイザーを開いてしまっては、他のまつげへの影響が気になります。
では、こちらはいかがでしょうか?
先ほどの例と比べると、ツイザーの開く幅が狭くなっています。ツイザーによってかき分けられたまつげも、重なりが最小限に抑えられていますね。かといって、装着するまつげが見えにくいということもないため、施術も問題なく行えそうです。かき分けるときのツイザーの開き具合は、こちらのような状態がベストといえるでしょう。もし、この程度の幅でかき分けるのが難しいというアイリストは、ツイザー選びを工夫してみてもいいかもしれません。ツイザーの先が細いものだと、それほど開かなくてもかき分けやすくなるはずです。
OK例のポイントとしては、
- ツイザーの先端を狭い状態のまま保てているか(少しずつ開いていっていないか)
- ツイザーの先の真ん中に自まつげがくるように持てているか(グルーが付かないように)
といったことが挙げられます。皆さんのツイザーの使い方は、いかがでしょうか?
特に、新人アイリストは、ツイザーを狭い状態のまま保てない人も多いです。仕分け用ツイザーは利き手とは逆の手で持たなくてはならないため、力加減が難しいですよね。ツイザーの幅を一定に保てないという人は、練習しておくといいでしょう。
まとめ
マツエクの質に大きく影響する、まつげ同士、またはエクステ同士がくっついてしまう現象。くっつきを防ぐためには、グルーの量や、ツイザーの持ち方など、さまざまな視点から原因を探ることになります。どんなきっかけにせよ、自分自身の施術を見直す機会は多いに越したことはありません。自まつげが密集しているお客様でも、毛の一本一本がスッと伸びた美しい仕上がりにできるよう、普段の施術の質を磨いておきましょう。
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