【危険!】レアだからこそ実はよく知らない「下まつげマツエクのオフ方法と注意事項」とは?
今回の記事は、なかなか遭遇する機会の少ない下まつげのオフについて学びます。上まつげに比べて下まつげエクステのオフには危険が伴います。では、どのようなリスクがあるのでしょうか?またそのリスクを踏まえた上でのお客様への提案や施術の工夫をご紹介します。ぜひ本番前に読んでみてくださいね!
下まつげエクステのオフはできるの?
マツエクを上下のまつげで楽しむお客様も多いですよね。上まつげだけでなく、下まつげも一緒にマツエクをすることで、以下のようなメリットがあるからではないでしょうか。
下まつげマツエクのメリット
- 上まつげのマツエクとのバランスが取れ、自然に美しく目元のボリュームアップができる
- 目を下に向かって大きく見せることができるため、若々しい印象になる
- 下まつげのマスカラも不要になるため、メイク時間を短縮できる など
下まつげのマツエクをすると上まつげだけの場合に比べて、より華やかな仕上がりになることは間違いないですよね!上下のマツエクを長期に愛用しているお客様が多い理由も頷けます。
このようにメリットの多い下まつげのマツエクですが、ごくまれにオールオフのオーダーがあることも事実です。では下まつげエクステのオールオフは、どのような理由でオーダーされるのでしょうか?
まず、オールオフ対象となるケースにMRI検査などの医療行為を控えている場合があげられます。
東京都港区にある画像診断専門クリニック「チームメディカルクリニック MRI」のホームページによると、化粧品には磁性体が含まれていることがあるため、検査画像に影響があること。さらに目の粘膜などを傷つけたりするケースもあるため、できれば化粧はせずに来院するように。と記載されています。
では次に、上記のような致し方ない場合を除く、オールオフオーダーの理由をあげてみましょう。
- エクステ装着の違和感に耐えられない
- 触りグセがある
- デザインが気に入らない など
これらの理由の場合には、基本的にオールオフしないことをおすすめしましょう。
なぜなら下まつげエクステは装着位置が粘膜に異常に近いこと。ならびに上まつげとは違い、粘膜が露出している付近でリムーバーを使用しなければならず、危険を伴うためです。
お客様にオールオフはおすすめできないということをお伝えする際には、オフが危険な行為であることと共に下まつげエクステの取れやすさについて説明することで納得いただける場合があります。
下まつげマツエクが取れやすい理由
- 下まつげは上まつげに比べて長さが短く、マツエクの接着面が少ないため
- 涙や汗などの水分に触れる機会が多く、グルーの劣化が進みやすいため
- マツエクと皮膚との距離が非常に近いまたは接触している場合が多く、笑うなどの表情の変化による物理的な刺激を受けやすいためなど
上記の理由で下まつげエクステは上まつげに比べて取れやすい特徴があります。このような特徴を上手に伝えて、無理にオフせず、自然にエクステが取れるのを待つという選択を提案するのも良いでしょう。
また技術面から見ても、下まつげエクステのオフは高いリスクを伴うため、できる限り回避すべき行為です。
先ほどお伝えしたように、粘膜に非常に近い位置でリムーバーを扱うなど、高い技術力が必要となるためです。若手のアイリストの中には下まつげエクステのオフに苦手意識を持っている人もいるかもしれませんね。
では、実際にどのようなポイントに注意すべきなのでしょうか?
ポイントオフの仕方と気をつけること
通常、下まつげエクステのポイントオフは、リペア(付け足し)の場合に行うことが多い技法です。例外として、アイリストのマツエク装着時の操作ミスで、間違った場所に接着してしまった場合にもポイントオフの技術は必要になります。
リペアの場合は自まつげが伸び、根元からの距離が離れている場合も多いため作業もしやすいのですが、操作ミスにより根元近くに装着されているものをオフしなければならないケースでは特に細心の注意が必要です。
ミスはない方がもちろん良いですが、必要になったときにしっかりと自信を持って施術できるよう、ポイントを押さえておきましょう。
基本的には下まつげエクステのポイントオフも上まつげの場合と同じ手順で行います。
【下まつげエクステのポイントオフの仕方】
1.アンダーテープやアッパーテープで作業環境を整える
2.オフするエクステを仕分け、綿棒に乗せる
3.リムーバーをエクステと自まつげの接着部分に塗布する
4.綿棒とマイクロスティックまたはマイクロスティック2本で、エクステの根元部分を挟み、リムーバーを浸透させる
5.オフできたら綿棒で乾拭きしたのち、前処理剤で拭き取り乾かす
6.リムーバー塗布後、違和感や刺激などがないかお声かけをする
ポイントオフ完了
下まつげは粘膜に近い位置で施術を行うため、液だれしやすいリキッドタイプのリムーバーは適していません。ポイントオフには少し硬さのあるジェルタイプのリムーバーがおすすめです!
オールオフの仕方と気をつけること
オールオフはやむを得ない場合を除き、なるべくお客様に納得いただいた上で、やらないという選択をしてもらうのがベストです。しかしオーダーがあった場合には気合を入れて、安全な施術に努めましょう。
こちらも基本的に上まつげと同様の手順でオフします。
【下まつげエクステのポイントオフの仕方】
1.アッパーテープやアンダーテープで作業環境を整える
2.圧縮コットンをまぶたのカーブに合わせアーチ状に伸ばす(上部画像参照)
3.コットンをエクステとアンダーテープの間に挟み込む
4.コットンを支えながらリムーバーを塗布する
5.浸透させるため時間を置く(置き時間は各リムーバーの使用法に準ずる)
6.少しずつ横にずらしながら、押すようにエクステをオフしていく
7.まつげに残ったリムーバーを綿棒でしっかり拭く
8. 前処理剤で拭き取り後、しっかり乾かす
オフ完了
まず準備段階でのポイントは、リムーバーを塗布しやすくするため、まぶたのカーブに正確にコットンを添わせることです。また、まつげの角度にも注意を払いましょう。まつげがあまり立ちすぎているとリムーバーが塗布しにくくなるためです。まつげがやや寝た状態をキープするようアンダーテープで調節しましょう。
次にリムーバーの使用に関しては、自まつげとエクステの接着面(グルーがついている部分)に、もれなく正確にリムーバーを塗布することが重要なポイントです。塗布漏れがあるとオフに時間がかかってしまいます。またコットンにグルーの部分を押し付けるようにすると、グルーに万遍なくリムーバーが浸透し、効率よくオフすることができますよ!
またリムーバーは液だれの心配が少ない硬さのあるクリームタイプがおすすめです。硬めのジェルタイプでも良いでしょう。
下まつげエクステのオフにおすすめのリムーバー
日本製 専用クリームリムーバー
画像元:BEAUTY PRODUCT
プロ用まつげエクステ商材の卸販売サイト『BEAUTY PRODUCTS』が販売する、安心の国産クリームリムーバーです。液垂れしにくくオールオフなどの広範囲のリムーブが適したアイテム。また化粧品登録済みで、刺激が少ないのもおすすめのポイントです。
こちらはオフについてまとめた過去記事です。ぜひ参考にしてください。
まとめ
今回は日常の業務の中でのあまり遭遇する機会の少ない下まつげエクステのオフについてまとめました。基本的には上まつげのオフと同様の手順で行えますが、下まつげならではの重要なポイントもいくつかご紹介しました。日ごろあまり行うことがない技術だからこそ、練習あるのみです!今回の記事が下まつげエクステのオフに対して苦手意識を持っているアイリストの力になれることを祈っています。181030Euk